排気ガスや排気音を出さないという事も、電動ならではのメリットでしょう。近所の広場や、家の庭・ガレージなど、ちょっとしたスペースでも気軽にトレーニングを行う事が出来ます。
大きな音が出ない。エンジンやエキゾーストパイプが高温にならないというのも、小さなお子さんが使用するに当っては安心出来る要素と言えます。「ひとつの嫌な体験が、バイクに乗る事全てを否定する原因になる」というのは子供達にはよくある出来事です。
大きな音がどうしても怖くて…、高温なマフラーを触って火傷した…、そういった理由で子供達の興味が失われる危険性はOSETにはありません。
クラッチや減速機構をもたないOSETのスロットルのピーキーさは、最初は扱いにくいと感じるかも知れません。 しかし、一度慣れてしまえば、出足の強さとスロットルの反応の良さの相乗効果が、本格的なトライアルのテクニックを可能にする重要な要素となります。
また、ピーキーであるからこそ身に着くスロットルワークの繊細さや、スロットルを介したモーター/エンジンとの対話の能力は、全てのモーターサイクルを扱う事、あらゆるジャンルにおいて子供達がトップライダーに成長する事に貢献してくれることでしょう。
「リアブレーキを左手で操作するのは変なクセがつきそう…」
と心配されるお父さんも少なく無いのですが、いつも「大丈夫!」とお答えしています。慣れてしまえば全く問題ありません。
イギリスとオーストラリアを除き、海外では自転車はリアブレーキを右手で操作するのが基本です。
ヨーロッパの凄腕のライダーの多くが自転車トライアル出身である事、また中には日常的に自転車でトレーニングを行っているライダーも少なくないという事実から、バイクのどの機能をどこで操作するのか？は問題にならないと考えて間違いありません。
「クラッチが無いのに本当にトレーニングになるの？」という心配も無用です。
クラッチ操作という難しい作業が無い事で、よりスロットルやブレーキの繊細な操作に集中できます。何より、シンプルに楽しめるという事は、子供達の上達に欠かせない要素です。